プロトレイルランナー鏑木毅さんが、日経新聞デジタル版に「50歳からの人生、誇りをもって」と題して次のように記事を寄せた。
「プロスポーツ選手として長く存在し続けるために最も大切なことは何だろうと、長いこと考え続けてきた。考えあぐねた末の答えは『過去の栄光にしがみつかない』ということだ。」
私はこの言葉は、プロスポーツ選手に限らないように読める。サラリーマンをしていても今の時代60歳以降は、再雇用になり、昨日までの部下や後輩の下で働くことになることを考えたら、長くサラリーマンを続けるのであれば、「過去の栄光にしがみつかない」ことが生き残る術となるように思う。私もサラリーマンを25年間続け、目の前には再雇用の文字が浮かんでいたし、60歳以降の言わば「定年後」のことを真剣に考えた。その結果、税理士として独立という選択肢を選んだ。
人生50年は、もう過去のこと人生80年・90年、定年後の人生のほうが長くなる現実を受け入れないと前に進めないのかもしれない。
鈴木毅さんは、最後に「昔前なら50歳前後が寿命だったことを考えると、ここ10年で私の体が別人のように衰えてしまったのも無理はない。難しいチャレンジではあるが、ギリギリの挑戦の先に待っている世界を楽しむ心づもりで、50歳からの人生も誇れる最高の時間にしたいと思う。」と締めくくっています。
私も同感です。
50歳でもチャレンジし続けることこそが、誇りをもてる人生になると。